TOP > Guilty Gear > Sol x Ky > Novel > blue-eyed boy > 02
「ん……っふ、んぅ……」
ベルベットの絨毯に膝をついた幼い少年が逞しい脚の間に身体を入れて、惨たらしい大人の男根を咥えている。生白い肢体はアイスブルーの夜着を申し訳程度に羽織ってるだけだ。薄桃の紐はソルが解いたおかげで前は開けているが、ぎりぎりのところで見えない胸の突起はわずかに透けた薄い青の向こうでちらちらと覗いている。あと少しで下腹部が覗くといったところで揺れている裾のフリルが擽ったいのか、時折もじ、と動く細いももにソルは舌舐めずりした。このリラックスウェアにしてはやらしい構造の夜着に似合わない男物の下着は早々にソルが破ったため、その下は素肌だ。すぐにでもすべてを剥ぎ取り、組み敷きたかった衝動を我慢して視界からの愉しみを優先させた甲斐があったというものだ。嫌だと暴れる口に無理矢理突っ込むのもなかなか昂奮した。
口いっぱいグロテスクな肉棒を突っ込まれ、喉まで衝かれたことで観念したのか、暴れていた少年は渋々といった様子でペニスをしゃぶっている。非現実的な少年の格好と、その美貌、視界に入る豪奢な居室。まるで王にでもなったような気分だ。実際の王様は高級絨毯に腰を落とし、男の性器をしゃぶっているが。
「ぐ……っんぅ、うう゛!」
その子どもらしい容姿とは裏腹に冷めた大人のような蒼碧がソルを上目で睨みつけ、面倒そうにおざなりにペニスに舌を絡めるのにカッとなり、小さい頭を掴んで股間にぐっと引き寄せた。
ぐぶ、と濁った音が響き、大きい陰茎が小さい咥内に深く侵入する。潤んだ双眸が苦しそうにしながら睨みつけてくるが、これ見よがしに口角をあげてやれば、わずかに歯を立てられた。こりないやつだ。ソルは呻き、お仕置きとばかりに腰を押しつけた。
ああ、そうだ。この小さい口に滅茶苦茶に突っ込みたかったのだ。あのときはよくも我慢できたものだと、何年も前のことを思い出しながら、ソルは腰を揺らした。
次第に朧々としてきた大きい瞳はうるうると潤んだまま、とろんと蕩けはじめている。無意識なのか、頬を窄めてじゅるじゅると吸いついてくるのが気持ちよく、押さえつけていた頭を離してやると、カイは自ら上下に頭を揺らした。
いつもと勝手が違うのか、苦戦しているカイの小さい唇の端からは飲み込みきれなかった唾液と先走りが零れ落ちている。
犯罪者にでもなった気分だな、と没義道な思考を凝らしながら、ソルはぞわぞわと這い上がる快楽に熱い吐息を漏らした。
「ん、ぐ……んんっ!」
いつものカイの口腔よりずっと小さく狭いそこに昂奮が煽られる。我ながら外道だが、こんなありえない機会を逃すわけがなかった。あのときは確かに我慢したが、やっぱり幼いうちに抱いておくべきだったと思わなかったかといえば嘘になる。ソルの肉棒にじゅっじゅっと吸いついてるこの小さい口は、もう絶対的に失われたものなのだ。成長した姿もそれはそれでいいが、二度はない少年時代の貞操を奪うのもまた魅力的だった。
含みきれない根もとを小さい手で擦りながら男根に舌を絡ませ、頭を上下させる少年に視界からも煽られて、ソルの欲望が爆ぜる。
「んぐっ」
喉に叩きつけられた熱い精液に驚いた幼い身体がびくんっと跳ね、じゅぽんっと惨たらしいペニスが小さい唇から飛び出した。大量に噴き出した白濁が幼い顔に飛び散る。咳込んでいるまろい頬にずりずりと竿を擦りつけ、顔中を満遍なく汚してからようやく陰茎を離すと、ぽやんとしたカイが思い出したように唇を舐めた。糸をひく白濁が赤い舌に乗る光景は猥りがわしく、ソルは衝動的に細い腕を力任せに引っ張り上げた。
されるがままのカイを膝に乗せ、ソルの足を跨らせるように細い脚を広げさせる。フリルの間から覗くわずかに反応した幼いペニスは、ソルのよく見知ったものより随分と可愛らしい形をしていた。つるりとした皮を被っているそれをつんっと悪戯につつくと、細腰が淫らに揺らめく。
女も何も知らないだろうその幼さに口角を吊り上げ、ソルは小さい尻をぎゅむっと掴んだ。
「あん!」
びくんっと跳ね、反射的にぎゅうっと抱きついてくる細い腕の中に囚われながら、奥へと指を埋め込む。当然、男を受け入れたことないそこは、初めてカイを抱いたときよりもさらに狭く、きつく指を締めつけてきた。
「狭ぇな」
「っ…るさい」
苦痛にいくらか理性の戻ったカイがソルの頭を抱えた手でぐいっと髪を引っ張った。容赦なく突っ張られた頭皮が痛く、片眉をあげたソルは抱えられたことで眼前にあった乳首にかぷっと噛みついて仕置きをする。
「っひ、ん……っ!」
ぎゅううっとさらに強く頭を抱えられ、余計に近づいた乳首にじゅるじゅる吸いつくと、手さぐりで弄くっていた後ろがきゅんきゅん指を締めつける。
アンダーバストからスリットの入ったベビードールのフリルが顔を擽り、その煩わしさに眉を寄せながらも、ソルは満足がいくまでびんっと勃起した乳首に吸いついた。
長い時間をかけて後ろを解し、もうほとんど惰性のまま舐め回していた乳首から思い出したように唇を離すと、犬歯が引っかかり、がぽ、と変な音がした。
唾液の銀の糸を引いて離したそこはてらてらと光り、突起はいやらしくつんと尖っている。ぴんっぴんっと爪先で悪戯に弾けば、面白いくらい幼い肢体が跳ねた。
「あっ、あん……ッ!」
涎を垂らして身悶えるカイの顔を覗くと、抜けるように白い頬は紅潮し、耳まで赤くなっている。熱でも出した子どものような顔に乗る二つの眼は水分を含み、とろりと揺らめいていた。
顔の幼さの違いを除いても、今のカイはこんなとろとろの顔をすることはない。視線を落とせば、幼いペニスは苦しそうに勃起し、ぷるぷると震えていた。
「っんん……ッ!」
先端にかかる皮を軽く引っ張ると、びくんっと白い肢体が大きく跳ねる。つるりと剥き出しになったそこを緩く撫でれば、カイは過剰に反応した。先走りを絡め、くるくると先端を擦ると白い腿がひくひくと痙攣する。カイは容赦なく刺激を与え続けるソルの腕に縋りつき、ふるふると短い金糸を振りたくった。
びんっと完全に上向いた幼いそれに満足し、ようやく手を離せば、涎の垂れた薄桃の唇からは、はーっはーっ、と熱い呼気が苦しそうに漏れていた。
可哀想なほどに真っ赤になっている頬に汗を垂らし、大きい蒼碧の双瞳は虚ろに揺らぎながらソルを映している。あまり筋肉のない痩せた白い肢体を震わせ、慣れていない快楽に翻弄されている様は、確かに可哀想だった。しかし、その幼さに煽られるのだから、もうどうしようもない。
幼い身体はソルの膝の上で揺らめき、一度吐き出しているはずなのにもうがちがちになっている男根の先端にずりずりと小さいお尻を擦りつけている。それを教え込んだのは他でもない、ソル自身だ。下手くそな騎乗位は何度繰り返しても下手くそなままだが、この仕草だけは忠実にいつもしてくる。
短い金糸が揺れる首筋を眺めながら、ソルは目を細めた。こんな少年だった頃は、まだ何も知りはしなかっただろう。こんな淫らな仕草をするはずのなかったあの頃の聖らかな少年をこれから犯すのだと思ったらいやしく身体が熱をあげた。
この幼い身体は何も知らなくても、中身は男も女も知っているカイだ。心と体の剥離に震えながらも見知った快楽を求めて伸びてくる細い腕に抱きしめられながら、ソルは無垢な少年の身体を犯した。
支えた華奢な身体がゆっくりと腰を落としていく。ずぷ、と先端から熱いカイの内部に呑み込まれていき、ソルは熱い吐息を漏らした。
「ぁっんぅ……はぁ…ッ、おっき……」
「……テメェの身体が小さいからだろ」
こういうところがこいつのよくないところだ。
どうせ明日の朝方には罵声の嵐が飛んでくるとわかっているが、無意識だろうが煽っているのはお前だと、非難したい気持ちにもなる。
「は…ッ、ぁ…あ、ア……っ」
甘苦しい喘ぎの中で、待って、だの、やだ、だの言いながらいやいや首を振るカイを無視して、狭いところをずぷずぷと太いペニスで犯していく。
ぺたん、とソルの上に腰を落としたカイは大きく息を吐き、潤んだ虚ろな視線をソルに向けた。きゅうきゅうと強く締めつける肉襞に汗を滲ませながら、苦しそうな口に呼吸を分け与えるように唇を落とせば、間近で重なった蒼碧がわずかに撓んだ。
唇を重ねながら滑らかな背中へと腕をすべらせる。猥らに撫で回しながら、最早衣類の役目を欠片も果たしていない夜着をぱさりと床へ落とした。
幼い裸体が露わになる。余計な肉などついていないその白い腹は、歪にぽこりと膨らんでいた。そこに自身があると思えば気がよくなり、ぐっとそこを押してみる。
「っあ゛……!」
びくんっと痩身が跳ね、ぎゅうっと熱い肉襞がソルを引き絞った。
無垢な身体は、その外見と裏腹にその先の快楽を欲しがり、細い腰がゆらゆらと揺らめき始めた。幼い少年が淫らに動くアンバランスさに喉を鳴らしながら、カイを引き寄せて中を抉る。
「ぁっ、はぁ、ン……あぁ……っ」
締めつけのきつい何者にも侵されていないそこを何度か衝きあげたとき、知らない感触に突き当たり、ぞくりと背筋を重甘い衝動が駆けあがった。
「っぃあ…!? ひ、ゃっ、やだ、なに……っ――あ゛!!」
強い快楽に動きを止められないソルがカイを持ち上げ、下から叩きつける動きをそのまま続けていると、狭苦しい秘部の奥にこつんとペニスの先端が当たった。悲鳴のような高い声が上がるが、ぎゅううっと強く肉棒を引き絞られ、止められそうになかった。
やだやだと身悶えながら金糸を振りたくるその声がいつもと違い、妙に高いのにさえ煽られ、ソルは幼い肢体を寝台に転がし、背後から腰を打ちつけた。
「っあん、あ、あ゛っ……!」
今とは違う短い金糸の下には艶めくうなじが晒されている。衝動的に噛みつきながら、顔が見えないのが不快で盛大に舌打ちをし、ソルはそのまま華奢な身体をひっくり返した。
「ひぁっん……!」
対面した顔はソルを締めつける内部と同じようにどろどろに蕩け、官能に満ちていた。だらしなく垂れる涎を舐め取ってやりながら、パンッパンッと強く腰を打ちつける。
「あっあっあっ……そこぉ……」
「っ……」
ごちゅんっと当たる奥に先端を打ちつけて抉ると、カイは身も世もなく身悶えた。
白い肢体にぼたぼたと汚らしく汗を落としながら、ソルは一心不乱に腰を揺らした。ぐぐっと上体を倒し身体を密着させると、さらに奥までいきり立ったペニスが突き抜け、カイの奥を圧迫する。カイはびくんっびくんっと痙攣し、最奥を押し潰すソルの肉棒を強く締めつけた。
「ぁっひ…ッ? …やっ、なに、あ゛っ、や、やぁ……っ」
上気した頬に涙の筋を流し、カイは知らない快楽に助けを求めるように真っ赤な顔でソルを見上げた。
びんっと上向いた幼いペニスは失禁でもしたかのように濡れそぼり、ぷるぷると震えているが、そこはいまだ絶頂には至っていない。それでもきゅんきゅんと中が蠕動しソルを連続して締めつけてくる。どうやら、射精なしでオーガズムに達したようだった。
はっ、はっ、と獣のような呼気を吐き、ソルはおとがいに伝う汗を舐めながらかぷっと耳を食んだ。それだけの刺激にすら甘く高い声をあげ、白い喉が仰け反る。逃げを打つ痩身をぎゅむっと押し潰しながら、ごちゅごちゅと直腸を擦ると、幼い肢体は狂ったように悶えた。
「はぁっ、あっ、あぅ……も、おかひくな、る……ッ」
まって、やだ、すごい、と甘ったるい喘ぎの中で譫言のように繰り返す幼い声に身体の熱を上げながら、ソルはごちゅんごちゅんとカイの中を強く抉った。
がくんっと人形のように跳ねたあと寝台に落ちたカイは、はくはくと呼吸もままらない悦楽の中で自らの手を股のあわいに持っていき、びんっと上向いた自身のそれを一心不乱に扱き始める。
「あっぁっ、~~~ッ!」
「っぐ、ぅ」
あまりの快楽に飛びそうな意識の中、きゅううっと強く引き絞られ、ソルは幼い少年の身体を掻き抱きながら逐情した。
「はっぁ…あ…っ、あぅ……」
びゅるびゅると熱い精液を注がれて、カイは気でも触れたかのようなだらしのない顔でぽやんと呆けている。
ひくんひくんっと跳ねる身体を抱きながら、短い金糸を鼻先で縫って赤く色づく耳にぴとっと唇をくっつけて「すげぇよかった」と呼気と共に吹き込むと、潤んだ蒼碧がぎろりとソルを睨みつけた。
「っお、まえ……おぼえてろ……ッ」
幼い容姿に似つかわしくないおどろおどろしさで睥睨される。身体は愛らしく幼いままに快楽の余韻に震えているというのに、大人のカイの顔がありありと浮かんてしまい、ソルはくっと喉奥で笑った。
だらしなく口端から垂れてる涎を舐め取りながら、ご機嫌とりに小ぶりな唇に己のそれを重ねる。
一生忘れねぇよ、と内心つぶやいて。
*
「お前にシンを預けたのは間違いだった」
掠れ切った喉が恨めしげに低声を落とす。
「突然何の話だ」
うつ伏せで枕を抱えるようにして顔を埋めていたカイが、じとりと横目でソルを睨んだ。
「お前に小児性愛の気があったとは知らなかった」
「ハァ? 気色悪ぃこと抜かすな、燃やすぞ」
「だったらこれは何だ!?」
がばりと上体を起こした幼い身体は酷い有り様だった。
腰までしかシーツに隠れていない白い背中が眩しい。より細くなった腰と浮き出た肩甲骨。いつもは下ろされていれば長い髪で隠れて見えない項が短くなった髪のおかげで大胆に晒されている。幼い身体はその容貌に似つかわしくなく、鬱血の痕や牙痕、さらには指の痕まで散在していて猥りがわしい。
確かに少年愛嗜好の奴なら涎ものの光景だろう。だが、ソルにそんな気色の悪い趣味などない。実際、この坊やより美形の少年が目の前で裸体を晒していようと何とも思わない。
「テメェだからだろ」
「へっ?」
「あ?」
きょとんと大きい蒼碧の瞳が丸くなる。一拍置いて、まろい頬はぶわあっと色づいた。ぱくぱく、と金魚の口みたいに小さい唇を開閉させながらソルを凝視している。真っ赤に色づいたぷくっとした頬が美味そうだ。身体が急激に熱を上げたのか、たら、と蜂蜜色の横髪を濡らして頬を落ちる汗までもが官能的だった。あれだけしたというのに、もう腰が重くなる。確かに今実際に幼い身体に欲情しているが、眼下に広がるのがこの男でなければ間違っても勃たない。
「……おまえはずるい」
ぼすんっと寝台に逆戻りして枕に顔を埋めたカイがくぐもった声で憎たらしく零す。
訳のわからない理不尽な謗りを受け、ソルはむっとした。
「ちょこまか追いかけてくる坊やの前で我慢するのは酷い拷問だった」
すぐにでもまた組み敷きたい衝動が滾る。仕方ない。カイがこれくらいの歳だった頃は、それはもう我慢したのだ。ソルの欲望など露ほども知らずに追いかけ回されて、いっそ憎しみすら湧いた。確かにあそこで手を出していたら小児性愛者のクズだと思われても仕方ないかもしれないが、ソルは我慢したのだ。成長してしまう少年の身体は二度と戻ってこないと知りながら、それでも我慢したのだ。普段、欠片もしない忍耐などというものをしたのだ。謗られる謂れなどない。褒めてほしいくらいだ。
「褒美はくれねぇのか」
こんなにも我慢したんだぞ、といかにも高尚なことをしたとでもいうような言い草にカイは呆れて顔をあげた。
我慢も何も、未成年に手を出さないなど常識中の常識だ。法律にもきちんと記されている。それ以前に、人としての当然の倫理だ。
それでも気の長くないソルが何年もの間我慢していたのだと思うと、悪い気はしなかった。当たり前に過ぎないのに、ちょっと誇っているようなその顔も可愛い。
そんなことを思ってしまった自分に呆れながら、カイは気怠い身体をごろんと動かし、仰向けになった。両腕をソルに向かって差しだすと、大きい図体が胸の中に飛び込んでくる。うっ、と呻いたが、カイはもう文句は言わなかった。
幼くなった身体では、いつもより余計にソルを抱きしめるには不足だった。それでも目いっぱい細い腕を伸ばし、ぎゅうっと抱き込む。喉もとを擽る髪がくすぐったく、それをわしゃわしゃと撫でていると、まるで大型犬でも相手にしている気になった。ふざけて「グッドボーイ」と褒めてやれば、胸の突起に噛みつかれる。カイはびくんっと淫らに身体を跳ねさせ、やっぱり可愛くない、とソルの乱れた髪をぐいと引っ張った。
End.(blue-eyed boy=お気に入りの少年)
2018.9.13